東京薬科大学 学校案内 2013

東京薬科大学 学校案内 2013 page 63/108

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生命科学部応用生命科学科S c h o o l o f L i f e S c i e n c e sTokyo University of Pharmacy and Life Sciences 62 生命科学を我々の生活に役立てるバイオテクノロジーは、医薬分野への応用に始まり、食品、環....

生命科学部応用生命科学科S c h o o l o f L i f e S c i e n c e sTokyo University of Pharmacy and Life Sciences 62 生命科学を我々の生活に役立てるバイオテクノロジーは、医薬分野への応用に始まり、食品、環境などの分野へ広がりを見せています。さらに最近、地球温暖化や原発リスクなどの問題から、微生物を環境に優しいエネルギーの生産に利用する新しいバイオテクノロジーが注目を集めています。例えば、バイオエタノールの発酵生産や油を作る藻類が新聞などで度々紹介されるようになりました。一方、応用生命科学科の生命エネルギー工学研究室では、微生物を発電に利用する研究を行っています。微生物発電には有機物を酸化分解して電気を放出する細菌を使います。このような細菌が土の中から発見されたのはつい最近、21世紀になってからですが、この新発見を我々の生活に役立てる新エネルギー技術「微生物発電」の研究が、現在世界中で盛んに行われています。我々の研究室は、世界に先駆け微生物燃料電池(電池の代わりとして使う電源)の開発に成功しました。また、この成果を基に、バイオマス廃棄物や排水を利用した微生物発電の研究も行っています。東京薬科大学が開発した微生物電池が世界中で使われるようになる日も遠くないかもしれません。微生物発電研究トピックス電池の代わりに時計を動かす微生物燃料電池。有機物を燃料にして発電する微生物を利用します。平賀 千里 さん私立八王子高等学校出身 東薬は、日本で初めて生命科学部を設立した大学なので、他大学より一歩先をいく授業を受けられると考えたのが志望のきっかけです。ここなら一つの専門分野にとらわれず幅広く学べて、1・2年生で基礎学力を身につけたうえで自分に合った分野に進めるので、後悔することなく進路が決められると考えたからです。 現在、ある遺伝子の発現部位を調べ、生物の発生にどのように作用しているかを研究しています。今まで学んできた知識を活かして、興味のある分野をより深く掘り下げ、新たな知識を得られることに満足しています。基礎学力をふまえて自分に合った分野が選択できる生命科学部 環境ゲノム学科4 年生命エネルギー工学研究室渡邉 一哉 教授(現在生命科学研究科修士課程1年)