東京薬科大学 学校案内 2013

東京薬科大学 学校案内 2013 page 66/108

電子ブックを開く

このページは 東京薬科大学 学校案内 2013 の電子ブックに掲載されている66ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
生命科学部生命医科学科65 Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences (2013 年度設置)皮膚形成や間葉系幹細胞から組織・細胞を創り出す仕組みを研究しています。こうした幹細胞の分化制御の乱れが毛の形成....

生命科学部生命医科学科65 Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences (2013 年度設置)皮膚形成や間葉系幹細胞から組織・細胞を創り出す仕組みを研究しています。こうした幹細胞の分化制御の乱れが毛の形成不全や癌、炎症や免疫異常などの病気をどの様に引き起こすのか、培養細胞や人為的に遺伝子変異を導入したマウスを使って解析し、治療の道を探っています。私たちの研究室では、神経発生の基本的な仕組みとその破綻によって発症する各種疾患、特に神経変性疾患と精神疾患に注目して、その病態の解明と治療への応用を目指しています。さらに、DNA損傷の修復機構やミトコンドリア生物学に関する研究など、異なる観点からの研究も精力的に進めています。私たちは難治がんに対する新しい治療法の開発に取り組んでいます。がんだけを狙い撃ちする標的化抗体を研究室独自の方法で探索し、実際の治療への応用が十分期待できる成果を得ています。さらにこの成果をがんの遺伝子治療・ウイルス療法といった最先端医療へと発展させる研究もスタートしています。細胞内部には、メンブレントラフィックと呼ばれる物質輸送システムが形成されています。このシステムは都市における交通網に似ており、細胞や個体の状況に対応して統合的に管理されています。私たちはメンブレントラフィックのしくみとその欠陥によって起こる病気を研究しています。日本人の3大死因は、がん、心筋梗塞、脳卒中です。遺伝的素因にストレスや生活習慣病の重複で発症する動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳卒中)、血管新生を伴い進展・転移するがんに関連する新規血管作動性ペプチドを探索し、血管の分子メカニズムを標的とした新しい治療法を開発し、臨床応用しています。体内では毎日多くの細胞が死んでいますが、その死骸は免疫細胞の一種であるマクロファージにより処理されます。この死細胞処理は単なる“ゴミ掃除”と考えられてきましたが、最近、多様な免疫現象への関与が明らかになってきました。私たちは死細胞とその処理による免疫制御機構の解明を目指しています。組織幹細胞の増殖と分化制御神経回路の仕組みの中に病気治療の鍵がある難治がんに対する標的化治療法の開発メンブレントラフィックと病気ペプチドサイエンスを駆使した血管病の克服細胞死が支える免疫現象教 授 深見 希代子(医学博士)講 師 中村 由和(薬学博士)助 教 佐藤 礼子(理学博士)助 教 米田 敦子(理学博士)教 授 柳 茂(医学博士)准教授 松下 暢子(医学博士)講 師 福田 敏史(医学博士)助 教 長島 駿(生命科学博士)教 授 濱田 洋文(医学博士)准教授 内田 宏昭(医学博士)助 教 福原 武志(医学博士)教 授 谷 佳津子(農学博士)助 手 馬場 崇(生命科学修士)教 授 渡部 琢也(医学博士)准教授 伊東 史子(医学博士)助 教 佐藤 健吾(保健学博士)教 授 田中 正人(医学博士)准教授 浅野 謙一(医学博士)助 教 西躰 元(薬学博士)ゲノム病態医科学研究室分子生化学研究室腫瘍医科学研究室細胞情報医科学研究室心血管医科学研究室免疫制御学研究室PLCd1遺伝子を破壊したマウスの皮膚構造。このマウスは毛のないマウスとして生まれるラット海馬神経細胞の先端に位置する成長円錐(緑)は外界を感知するセンサーとして機能し、神経回路形成に重要な役割を果たす改造ウイルスを用い、癌細胞だけを狙い撃ちできる標的化抗体と標的分子を発見します細胞内に点在するER exit site (メンブレントラフィックの出発点) バイオ研究は、まさに宝探しです。研究成果は、臨床応用や特許取得にもつながります卒業研究では細胞培養やノックアウトマウスの作製を行います? 血管内皮細胞のSmad2/3遺伝子を欠損させると胎仔マウスでの血管成熟はみられず出血(矢印)します。▲ヒト冠動脈における動脈硬化病変の破裂に伴う血栓形成(矢印)を示します。脾臓のマクロファージ(青、赤)による死細胞(緑)の処理皮膚疾患癌遺伝子欠損マウス神経変性疾患精神疾患ミトコンドリア抗体医薬遺伝子治療腫瘍溶解ウイルス療法細胞構造生体膜物質輸送動脈硬化血管新生ペプチドサイエンス細胞死マクロファージ免疫制御KeywordKeywordKeywordKeywordKeywordKeyword