東京薬科大学 学校案内 2013

東京薬科大学 学校案内 2013 page 74/108

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生命科学部73 Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences生命や環境に関する高度な専門知識で社会に貢献卒業生の声あらゆる分野の可能性が見出せるところが生命科学部の魅力医師免許を持たない基礎医学研究者....

生命科学部73 Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences生命や環境に関する高度な専門知識で社会に貢献卒業生の声あらゆる分野の可能性が見出せるところが生命科学部の魅力医師免許を持たない基礎医学研究者として活躍の場を開拓したい 私は当研究所で、食品汚染の原因となるかび毒の毒性評価を行っています。ちなみに、近年問題となった事故米騒動の汚染原因物質もかび毒の一種です。 研究から得られる情報は、政策や規制値を決定するための判断材料の一部に過ぎませんが、消費者の安全を確保するための重要な要素であり、食料の多くを輸入に頼っている日本では大変責任のある業務です。就職活動時に、国の政策に関わる仕事に就きたいと考えていたので、研究という形でそれを実現できることに大きな喜びとやりがいを感じています。 私は小さなころから、将来は研究者になって砂漠を緑化したいと考えていました。そのため日本初の生命科学部というところに興味を惹かれ、東薬に入学しました。少々分野は変わりましたが、未熟ながらも研究者として仕事に従事しています。このように夢を実現できたのも、生命科学部で幅広い分野の講義を受けたおかげだと感謝しています。 現在の細分化された学問の中において、生命科学は漠然とした概念のように感じるかもしれません。しかし見方を変えれば、すべての事象が生命科学に関連しているともいえます。したがってあらゆる分野の可能性を見出せることが、この学部の魅力といえるのではないかと思います。 大学院時代から関節組織である軟骨や靭帯などの研究を行っています。また、日本では珍しく臨床系に所属する医師免許を持たない基礎医学研究者の教官として、これまでの医学部における基礎と臨床の垣根を越え、円滑に基礎研究から応用研究への橋渡しをする役割を担っています。 研究者は華やかな職業ではありませんが、苦労の末に得た研究結果を論文に発表し、国際学会などで受賞したり、その研究の価値を他の研究者に認められたときなどは大きな喜びを感じます。そうした研究成果を実際に臨床の現場に応用し、患者の役に立つことを目指すことにやりがいを覚えます。 私が学位を取得したのは、それが世界的にみて研究者にとっての免許証のようなものだからです。とはいえ、ただ持っているだけでは何も始まりません。大切なのは、自分がどのような分野の研究者になりたいか、それを活かせる場所はどこなのかを常に考え、情報を得ることが必要であると思います。多くの生命科学系の学生が、大学や製薬会社などの研究員のポストを巡って厳しい競争をしていますが、少し視点を変えれば、学位を持つことで活躍できる分野は意外に多いことも事実です。東薬で学び、学位を取得した者として、今後新たな活躍の場を開拓していければと考えています。2003年 3月 生命科学部環境生命科学科卒業2005年 3月 東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了2008年 3月 同博士課程修了1998年 3月 生命科学部環境生命科学科卒業2000年 3月 筑波大学大学院博士課程体育科学研究科スポーツ医学系 修士取得2004年 3月 筑波大学大学院博士課程医学研究科形態系整形外科 博士(医学)取得2004年 3月 国立成育医療研究センター 研究員2007年 6月 米国スクリプス研究所 分子医学研究部門研究員2011年 3月 現職鈴木 忠宏 さん東京都立八王子東高等学校出身味八木 茂 さん私立暁星国際高等学校出身独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所広島大学病院再生医療部・整形外科応用微生物研究領域 研究員講師筆者の実際に所属している広島大学整形外科学教室の教授をはじめとした医局員(含大学院生)主に整形外科教室の基礎研究および大学院生の教育を担当している研 究大学教