東京薬科大学 学校案内 2013

東京薬科大学 学校案内 2013 page 76/108

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生命科学部75 Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences卒業生の声生命や環境に関する高度な専門知識で社会に貢献東薬は未知なることを解明する難しさと面白さを教えてくれました会社勤務の傍ら、客員研究員....

生命科学部75 Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences卒業生の声生命や環境に関する高度な専門知識で社会に貢献東薬は未知なることを解明する難しさと面白さを教えてくれました会社勤務の傍ら、客員研究員として東薬で研究をしています 世の中にないものを生み出すことが当社の理念であり、私の所属する研究所はその原点となる「0から1をつくる」役割を担っています。今担当しているのは、米国で販売されている冷凍野菜スープの新たなアイテムの開発。極力味付けをせず、最低限の加熱調理で野菜本来の味や栄養を引き出すため、日々試作と評価を積み重ねています。 「食」は人の生活と切り離せないものです。自分のつくったものが身近な人を含めた多くの人の毎日の生活を支えることができる点が、この仕事の醍醐味です。また、日々の業務では基本的に1人ひとつの商品開発が任されており、その商品のエキスパートとなれる点もやりがいに繋がっています。 東薬では、大学4年から大学院2年までの3年間、研究に打ち込めて本当に幸せでした。そのおかげで世の中には未知なことがたくさんあり、それを解明する難しさと面白さを知りました。この3年間があったからこそ、「食品の研究職」という現在の道を選ぶこともできました。研究から学んだことは、とにかく手を動かして実験を何十回何百回と重ねることの大切さです。内容や目的は違いますが、今の会社での研究開発でも同じだと思います。私にとって大学は通過点ですが、自分の人生の方向を決める分岐点となりました。 私が所属している固体解析グループでは、おもに一般企業から依頼される分析業務を行っています。測定対象は多岐にわたり、分析方法もお客様のあらゆるニーズに可能な限り対応するため、先輩社員とともに分析計画を立てながらこなす毎日です。 とはいえ、測定対象が未知の試料であることも多いため、計画通りにいかず、何度も検討を繰り返すこともあります。それだけに、提出した結果をお客様に満足してもらえたときは、役に立てた喜びと達成感を覚えます。 また現在、同グループとは別に技術開発センターにも所属して、新しい分析技術の開発にも携わっています。その分析技術開発に関し、母校である東薬と共同研究契約を結んでおり、私は会社に勤務しながら客員研究員として大学で研究も行っています。東薬とはつくづくご縁があるなあとうれしく思っています。 東薬の大きな魅力は、学生と教員の距離が近く、ディスカッションしやすい環境です。他の研究室の先生にアドバイスをいただいたことも度々あり、おかげで私の研究生活はとても充実したものになりました。あの日々があったからこそ、自主性、考察力、粘り強い研究姿勢を培うことができ、今の私があります。東薬で出会った人々や過ごした時間は大きな財産となっています。2008年 3月 生命科学部環境生命科学科卒業2010年 3月 大学院生命科学研究科修士課程修了2008年 3月 生命科学部環境生命科学科卒業2010年 3月 大学院生命科学研究科修士課程修了光井 麻優香 さん私立大妻多摩高等学校出身根田 礼子 さん私立淑徳与野高等学校出身大塚食品株式会社開発技術本部琵琶湖研究所株式会社住化分析センター固体解析グループ東京薬科大学環境衛生化学研究室客員研究員食品開発室Ⅰ 研究員食品開発化学分析